ホタルイカの身投げとは?
生きた宝石と呼ばれる「ホタルイカ」。
暗闇で青白く光る光景は、まさに神秘的です!
観賞として楽しむだけでなく、
食用としても楽しめるホタルイカ。
その漁獲量が日本一なのは兵庫県ですが、
富山県のホタルイカのほうが全国的には有名です。
富山県のホタルイカは産卵期をむかえているゆえに、
丸々太っていてサイズはかなり大きめ、
外はプリプリっとしていて、中は濃厚な肝の味わいがヤバいです!!
ホタルイカの生態は未だ謎に包まれていますが、
日本海のホタルイカは
毎年2月に深海で交接をしたのちに、
産卵のために浅瀬に浮上してくることがわかっています。
産卵時期にホタルイカの大群が富山湾内の浅瀬に押し寄せてきて、
青白く光る幻想的な光景は、
国の特別天然記念物として指定されています。
ホタルイカの大群はそのまま浜辺に大量に“身投げ”することから、
「ホタルイカの身投げ」と呼ばれています。
ホタルイカが身投げする時期や時間帯は?
ホタルイカが身投げする時期は、毎年2月~6月の産卵期に見かけることができます。
ホタルイカは、夕方から夜0時ころにかけて、浅瀬に産卵しに浮上してくるので、
ホタルイカが身投げする時間帯は0時~2時ころが狙い目となります。
※月の出入りの時間によっては、ホタルイカが沸く時間がズレることがあります。できれば月入りするまで待ちましょう。
特に3月~5月の新月の晩の0時~2時が当たりやすい傾向にあります。
それ以外の時期・時間帯は、沖の深海に生息しているので、身投げすることはありません。
ホタルイカが身投げする条件は?
ホタルイカの身投げは、いつでも見れるわけではありません。
ホタルイカが身投げする主要条件があります。
①新月の晩である
②南風が吹いている
③日中が快晴(高気圧)である
④波が穏やか(無風)である
⑤満潮のタイミングと重なる
理由については後述しますが、
大事な注意点として、
上記条件を満たしたからといって、100%ホタルイカが身投げするとは限りません。
富山の神秘と呼ばれるだけあって、ホタルイカの生態についてはまだまだ分からないことが多く、謎の生き物なのです。
なので、ホタルイカの身投げが簡単に見れると思って富山にやってくる方は、残念ながら、だいたい見れないで帰っていくことになります(苦笑)
ホタルイカの身投げは稀な光景であることは忘れないようにしましょう。
条件①新月の晩である
ホタルイカの身投げがみられる条件として、
いちばん有力な説としては、
新月●の晩
です。
ホタルイカは月の明かりを頼りに方角を知ることができるといわれています。
新月の晩は、月の明かりがないため、方向音痴になったホタルイカの大群が身投げしやすいです。
上記と同じ理屈で、
新月以外の他の月齢のときでも、
月の入り後の時間を狙ったり、曇りの日を狙ったりするのも有効と考えられます。
>>>富山県の月齢カレンダーはこちら
条件②南風が吹いている
南風が吹いている日は、
海面の海水が暖められて、海底の冷たい海水が上昇するのでホタルイカが浅瀬に浮上しやすいと言われています。
なので、冷たい北風が吹いている日よりかは、暖かい南風が吹いている日を狙いましょう。
>>>富山県の南風情報はこちら
条件③日中が快晴(高気圧)である
日中が高気圧でおおわれて、快晴であることが、
ホタルイカが身投げしやすい条件のひとつと言われています。
>>>富山県の気圧情報はこちら
条件④波が穏やか(無風)である
諸説ありますが、
波が穏やか(無風)であることが、
ホタルイカが身投げしやすい条件のひとつと言われています。
>>>富山県の波情報はこちら
条件⑤満潮のタイミングと重なる
満潮のタイミングが0時~2時に重なるときに、
沖に戻れなくなったホタルイカが大量に発生しやすく、
大量の身投げがみられると言われています。
>>>富山県の潮時カレンダーはこちら
ホタルイカが身投げする場所は?
富山湾の神通川と早月川付近が爆沸きの傾向があります。
従って、神通川と早月川近辺の海岸沿いでホタルイカの身投げが見れやすいです。
海老江海浜公園
八重津海水浴場
岩瀬浜海水浴場
浜黒崎海水浴場
滑川海浜公園
といったところが身投げポイントとしてメジャーです。
海浜公園や海水浴場でカモメが鳴いているところには、
ホタルイカがいる可能性が高いです。
ホタルイカすくいをするための準備は?
ホタルイカの身投げと一緒に、
家族やカップルでホタルイカ掬いを楽しむことができます。
※ホタルイカ掬いするのにも、マナーや規則(富山県漁業調整規則)がありますので、富山県HPで確認してみてください。
私が歴戦ホタルイカ掬いをするときにあったら絶対良いと思うものをご参考までにご紹介します。
ホタルイカ掬い初心者やファミリー層向けの装備や道具です。
【推奨】
①たも網
②水上バケツ
③LEDヘッドライト(最低1000ルーメン以上)
④LEDランタン
⑤ウェーダー&ゴム手袋
⑥ライフジャケット
⑦ホッカイロ
⑧フィッシングタオル
⑨3メートルたも網
⑩ジップロック
⑪保冷バッグ
⑫保冷剤
⑬沖漬け用醤油
①たも網
網目が大きいとホタルイカ掬いできませんので、たも網がおすすめです!
こちらのたも網は折り畳み式なので、持ち運びにかなり便利で重宝しています。
②水上バケツ
両手はたも網をつかむために、しっかり空けとく必要があります。
ので、腰にバケツをつけてホタルイカ掬いをするか、
もしくは、持ち運びに便利な折り畳み式のバケツを浜に置いておきましょう。
【ロープ付で観察しやすい透明タイプ】
【折り畳めるバケツ】
③LEDヘッドライト(最低1000ルーメン以上)
ライトはヘッドライトがおすすめです。
明るさは最低でも1000ルーメンは欲しいです。
わたしのばあいは
1000ルーメンでも
暗いと感じたので
5000ルーメンがおすすめです。
※1000ルーメンでも直接見てしまうと目に悪いので、点灯する際は直視しないよう気を付けてください。
【5000ルーメン釣り用ヘッドライト】
④LEDランタン
ヘッドライトとは別に、できれば広範囲を明るくしてくれるLEDランタンが近くにあるとかなり安心です。
特に夜の海は真っ暗闇なので、LEDランタンがあればお子さんが安心してホタルイカ掬いができるのではないでしょうか。
【LEDランタン】
⑤ウェーダー&ゴム手袋
浜辺から網でホタルイカ掬いをした場合、
ホタルイカが砂をかじりやすく、それでは食べるときに美味しくありません。
なので、少し沖でホタルイカを掬うのがおすすめです。
そこで必要なのがウェーダーと手袋です。
ウェーダーとは長くつとエプロンが一体となった胴長靴です。
少し濡れそうなところで釣りなどをやるときに着ると便利です。
たまにズボンをまくりあげて素足で海に入って、即席ホタルイカ掬いをしている方を見かけますが、本人は寒いし、足裏が痛いと叫んでいました。。。
ということで、ウェーダーを着ることをおすすめします。
ウェーダーは足のサイズで選ぶと良いです。
手袋は冷たい海水から手を守るのにどうぞ。
【ウェーダー】
【ゴム手袋】
⑥ライフジャケット
夜の海に行くので、万が一に用心してください。
海に落ちたときの保険として、ライフジャケットは必須です。
【キッズ用(笛付き)】
【大人用(笛付き)】
⑦ホッカイロ
夜の海は本当に寒いです!
ホッカイロがあるのとないのとでは、天国と地獄。
ホタルイカ掬いは持久戦なので、体温が奪われないように防寒対策が必要です。
おすすめの貼る位置は、首裏、腰裏、おなかの3点はおさえておきましょう。
【貼るホッカイロ】
⑧フィッシングタオル
寒さで鼻水が出ます。
あとはホタルイカで手を汚してしまったときに便利!
【フィッシングタオル】
⑨3メートルたも網
岸壁などの高低差のあるところから、ホタルイカを大量にひと掬いしたいときに超便利!
【折り畳み式3メートルたも網】
⑩ジップロック
掬ったホタルイカは、真水で洗うと鮮度が落ちるので、きれいな海水で洗ってジップロックに入れてお家まで運びましょう。
ジップロックに入れておけば、お家の冷蔵庫にもそのまま入れられて便利です。
【ジップロック】
⑪保冷バッグ
富山のホタルイカを求めて、北は北海道から南は鹿児島まで来ている方がいるからびっくり☆
遠方まで帰るのにホタルイカを保管するなら保冷バッグは必須でしょう。
【イグルー(キャスター付き)】
⑫保冷剤
ホタルイカの鮮度を保つために、もちろん凍らせた保冷剤を保冷バッグに入れておきたいですよね!
【ロゴス保冷剤】
⑬沖漬け用醤油
掬ったホタルイカをそのまま沖漬けにしたら、もう最高!
※ホタルイカにいる寄生虫はマイナス40度で長時間冷凍するなどして下処理必要。
【沖漬け用醤油】
ホタルイカのアヒージョが最高においしい!
富山のホタルイカは、産卵期真っ只中であって、大です!
スーパーで売られているボイルのホタルイカと比べものになりません。
私はいつもホタルイカをアヒージョにして楽しんでいます!